「痩せたいから、まずはストレッチから始めよう」
「ヨガを続ければ、引き締まった体になれるはず」
健康意識の高まりとともに、こうした声を耳にする機会が増えてきました。
ストレッチやヨガは“手軽にできて、無理なく続けられそう”というイメージもあり、特に女性を中心に人気です。
ですが──
ストレッチやヨガ“だけ”では、体型を大きく変えることはできない
というのが、現時点での科学的な見解です。
■ ストレッチで体型は変わる?──研究が示す“NO”の理由
ストレッチの主な目的は「筋肉や関節の柔軟性を高めること」であり、 エネルギー消費量は少なく、筋肉量の増加もほとんどありません。
2020年に発表された複数の研究レビューでは、ストレッチのみを数週間〜数ヶ月続けても、 体脂肪率・体重・筋肉量・ウエストサイズなどに有意な変化が見られなかったと報告されています。
たとえば、柔軟性や姿勢の改善には効果があったものの、 「見た目」に関わる変化──特に脂肪燃焼や筋肥大には影響しなかったという結果が出ています。
つまり、ストレッチは「体を整える」ためにはとても有効ですが、 「体型を変える」「痩せる」という目的で過信してしまうと、期待はずれになることもあるのです。
■ ヨガも「ボディメイク法」ではない?──過大評価されがちな効果
ヨガもまた、ストレッチと同じように「痩せる」「体が引き締まる」と思われがちですが、
実際には、**その効果は“限定的”**です。
アメリカスポーツ医学会(ACSM)や国際スポーツ科学団体などの見解では、
ヨガは
「リラクゼーション」
「柔軟性向上」
「呼吸・意識の集中」
には効果的である一方、
「脂肪燃焼」
「筋力向上」
といった体型に直結する効果は軽微であるとされています。
たしかに、パワーヨガやフローヨガなど、動きの多いスタイルであれば多少のエネルギー消費はありますが、 ウォーキングや筋トレなどと比べれば、その消費量はごくわずかです。
つまり── ヨガを「ボディメイクのメイン」として考えるのではなく、 「心と体を調える補助的な手段」としてとらえることが、正しい活用法といえるでしょう。
■ 本当に体型を変えるには?──必要なのは「刺激」と「消費」
では、体型を変えるには何が必要なのか?
結論からいえば、
・筋肉に適度な負荷をかけて成長を促す(筋トレ)
・代謝を高め、脂肪をエネルギーとして消費する(有酸素運動)
この2つをバランスよく取り入れることが最も効果的です。
さらに、食事・睡眠・ストレス管理といった生活習慣も密接に関わります。
「どれか一つ」だけで劇的に変わるということは、基本的にありません。
■ ストレッチもヨガも“意味がない”わけではない
ここまで読むと、 「じゃあストレッチもヨガも意味ないの?」と思われるかもしれませんが、 決してそうではありません。
ストレッチには、
・可動域の拡大
・姿勢の改善
・ケガの予防
といった恩恵があり、
ヨガには、
・自律神経を整える
・呼吸を深める
・心を落ち着ける
といった、心身の安定に役立つ側面があります。
どちらも「目的に合った使い方」をすれば、 日常生活を快適にし、運動効果を高める土台として非常に有用です。
■ まとめ
ストレッチやヨガは、体にとって大切な「整える手段」であって、 「変えるためのメイン手段」ではないというのが、今の科学的な結論です。
自分の目的に合わせて、 「整える」「鍛える」「燃やす」を使い分けることが、 遠回りのようで、もっとも確実な方法かもしれません。
当院のご案内
院名 | スクナビコナ鍼灸院 奈良学園前 |
所在地 | 〒631-0022 奈良市鶴舞西町20201207−22FUN2階 |
TELL | 070-8404-5297 |
受付時間 | 10:00〜22:00 |
休診日 | 不定休 |
診療項目 | はり/灸/美容鍼 |
駐車場 | 有り(1台)![]() |
アクセス | 近鉄学園前駅から徒歩10分 |
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