【中学生不登校】精神年齢が高い子が学校に馴染めない本当の理由

最近、不登校に関するニュースやSNSで
「学校がしんどいなら、無理して行かなくてもいい」
「自分を守るために逃げてもいい」
という言葉をよく目にします。

我が子を心配する親御さんにとって、一時的に心が救われる言葉です。

しかし、本当にそれがその子の将来のためになるのでしょうか。

先日、当院に
「ゲップが頻繁に出る」
「お腹が痛い」
「布団を被ると首や顔が火照って眠れない」
「そのせいかあまり疲れがとれず、学校へ行くのがだるい」
という自律神経症状を訴える、中学生の男の子が来院しました。

お母様が席を外され、彼と一対一でゆっくり話す中で、今の教育現場や子育ての風潮が見落としがちな
「賢すぎるがゆえに不登校になってしまう子供たちの現実」
が見えました。

今回は、彼との対話を通じて感じた、安易な「不登校容認」が孕むリスクと、本当に子供を救うための大人の関わり方についてお話しします。

「知性が高すぎる子」が学校で孤立する理由

その男の子は、170cmほどの細身で非常に端正な顔立ちをしていました。

驚いたのは、彼が発する言葉の質の高さです。

大人の私に対しても、完璧で美しい敬語を使い、こちらの質問に対して自分の考えを的確に言語化して答えることができる子でした。

大人でもこれほど丁寧な受け答えができる人は少ないと思わされるほどの知性を感じました。

そんな彼に「学校に行きたくない理由」を直接尋ねると、ぽつりとこう言いました。

  「周りの子と、価値観(ノリ)が合わないんです。みんながはしゃいでいる輪に、どうしてもついていけなくて。寂しさを感じることもあるけれど、そのノリに楽しさを見出せないんです」

彼は周囲を馬鹿にしたり、すかしたりしているわけではありません。
本当にその環境に困惑し、悩んでいました。

中学生という時期は、第二性徴による「性の目覚め」を迎える時期でもあります。

本能的に異性の目を引こうとするため、男子は幼くバカげたことで大騒ぎし、女子は大きな声で笑って注目を集めようとする傾向が強くなります。

これは生物学的には自然な行動ですが、自制心があり、精神年齢が実年齢よりも遥かに高い「知性派の子供」からすると、その本能的・野生的なノリにどうしてもついていけなくなるのです。

周囲の精神的な未熟さと、本本人への高い精神年齢との「ミスマッチ」。

賢すぎるがゆえに、同世代との距離感に孤独を感じ、そのストレスが自律神経の乱れとして体に現れていました。

彼が訴える
・ゲップ
・腹痛
・火照り
・不眠
は東洋医学では胃気上逆(いきじょうぎゃく)といい、強いストレスにより内臓機能が低下し、自律神経の乱れから火照りや不眠症状が出る状態です。

つまり、典型的なストレス状態を表しています。

「無理に行かなくていい」が、将来さらに過酷な環境を招く理由

彼のように真面目で賢い子に対して、
「行きたくないなら行かなくていいよ」
と大人が安易に逃げ道を作ってしまうのは非常に危険です。

私は彼に、私がこれまで警察官として見てきた社会の現実をストレートに伝えました。

「学校へ行かずに勉強をストップしてしまうと、次に進学する高校の選択肢が狭まってしまう。
そうなると、今の中学校よりもさらに『自制心が低く、本能的で野生的なノリ』が強い環境に進む可能性が高くなるよ。
そうなったら、君はもっと価値観が合わなくなって、高校でもまたついて行けなくなってしまう。
だから、学校は行った方がいいし、少し頑張って勉強した方がいい」

私の言葉を聞いた彼は、ハッと息を呑むような反応をして、
「あぁ、確かにそうですね。」
と、腑に落ちた様子で納得してくれました。

最近の親御さんや世間の風潮は、子供を傷つけまいとするあまり、
「嫌なら無理をさせない」
という選択を早く提示しすぎる節があります。

しかし、環境から逃げた先にある未来が、今よりもさらにその子に合わない過酷な環境になるリスクを、大人は冷静に教える必要があります。

今少し踏ん張って勉強をし、自分と同等、あるいはそれ以上の知性を持った人間が集まる環境(高校)を目指すこと。

それこそが、将来の自分を救う最大の防衛策になります。

学校は「理不尽や合わない環境」と折り合いをつける訓練の場

そもそも学校という場所は、勉強だけを効率的に学ぶ場所ではありません。

  • 自分とは全く価値観の合わない人間と出会う
  • 理不尽な状況や、思い通りにならない環境を経験する
  • その中で、どうやって自分を保ち、周囲と折り合いをつけるかを学ぶ

これらはすべて、将来社会に出てから必ず直面する壁です。
学校は、その壁に対する免疫をつけるための「訓練の場」です。

子供が「行きたくない」と言ったとき、大人が「行かなくてもいいよ」と簡単に同調してしまうと、子供の中に「嫌なことからは逃げればいい」という習慣がついてしまいかねません。

本当に子供の将来を想うのであれば、大人がブレずに
「嫌かもしれないけれど、学校という経験は絶対に行った方がいい」
と背中を押してあげる強さ、優しさが必要です。

まとめ:体からのサインは「心が戦っている証拠」

今回来院された男の子のように、頭が良すぎる子は、心の中で過剰に思考し、葛藤を抱え込みやすい特徴があります。

その結果、行き場を失ったストレスが自律神経を直撃し、胃腸の症状(ゲップや腹痛)として現れるのです(東洋医学の観点からも、精神的な鬱結は消化器系に強く影響します)。

当院では、鍼灸治療によって乱れた自律神経を整え、体に出ている痛みを和らげることはもちろん、このように
「なぜ今、その症状が出ているのか」
という根本的な原因を対話から紐解いていきます。

子供たちが抱える本当の生きづらさを理解し、ただ甘やかすのではなく、未来へ一歩を踏み出す活力を取り戻すためのサポートをしていきます。

もし、お子様の不登校や原因不明の体調不良でお悩みであれば、一度お気軽にご相談ください。


当院のご案内


院名スクナビコナ鍼灸院 奈良学園前
所在地〒631-0022
奈良市鶴舞西町2−22FUN2F
TEL070-8404-5297
受付時間10:00〜22:00
休診日毎週木曜日
診療項目はり/灸/美容鍼
駐車場有り(1台)
スクナビコナ鍼灸院駐車場イラスト最新版
アクセス近鉄学園前駅から徒歩10分
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