最近、カンシャク持ちの子が増えている?夜はくたびれて寝落ちするくらい運動させよう!

最近、当院に、ある共通の悩みを持つ親御さんの相談が増えたように感じます。

「普段はとても大人しくて聞き分けがいい子なんです。
でも、ちょっとしたきっかけで急にスイッチが入ったように泣き叫んだり、
物を投げたり、手がつけられなくなってしまうんです…」

いわゆる、「突然キレる」
少し古い言い方ですと、「癇癪(かんしゃく)」の相談です。

実際にそのお子さんたちの体に触れてみると、ある共通点があります。

それは、子供らしい柔らかさが失われ、まるで針金のように神経が張り詰めた「キンキンに硬い体」をしていることです。

今回は、なぜ今の子供たちの体がこれほどまでに神経を張り詰めるに至ったのか、そして「運動不足」がいかにして子供のメンタルを蝕んでいるのか。
厚生労働省や文部科学省のデータをもとに、その正体に迫ります。

1. 「心の沸点」が低いのは性格のせいではない

まず、多くの親御さんに知っていただきたいのは、急な爆発は「わがまま」や「性格」の問題だけではないということです。

身体が「常に緊張状態」にある

当院で子供の体を診る際、特に注目するのが背中から首筋にかけての緊張です。

本来、リラックスしている時の子供の筋肉はフワフワとしていますが、
癇癪を起こしやすい子の体は、
常に交感神経(闘争を司どる神経)が優位になり、
筋肉が収縮し続けています。

交感神経と副交感神経が、本人が置かれている状況に応じて切り替われば問題がないのですが、
これが何らかの原因で切り替わらず、常に交感神経優位の状態が続くと、
常に戦闘状態の様な緊張感がつづき、精神が削られていきます。

この状態を例えるなら、「常に満杯近くまで水が入ったコップ」です。

普段は表面張力で耐えていますが、日常生活のちょっとしたストレス(水滴)が加わっただけで、一気に溢れ出してしまいます。

これが「急な爆発」の正体です。

2. 統計が示す「子供の運動量」の危機的状況

なぜ、現代の子供たちに、この過緊張状態が増えてしまったのでしょうか?

その大きな要因の一つとして、圧倒的な「運動量の不足」が原因ではないかと考えています。

厚生労働省の「健康日本21」やスポーツ庁の調査を紐解くと、現代の子供たちを取り巻く深刻な状況が浮かび上がってきます。

運動能力と活動時間の推移

スポーツ庁が実施している「全国体力・運動能力、運動習慣等調査」によると、子供の体力合計点は長期的に低下傾向にあり、特に「外遊び」の時間は昭和の頃と比較して激減しています。

項目昭和50年代〜60年代現代(令和時代)
主な遊び外遊び、スポーツ、鬼ごっこゲーム、YouTube、SNS
身体活動の質全身を使った複雑な動き指先中心、静止した姿勢
運動時間の格差全体的に高い水準運動する子としない子の二極化

3. なぜ「動かないこと」が「イライラ」に直結するのか

生理学的な視点で見ると、運動不足がメンタルに与える影響は多大です。

セロトニンの不足

感情を安定させる脳内物質「セロトニン」は、一定のリズムを伴う運動(ウォーキングやジョギング、ダンスなど)によって分泌が促されます。

外遊びで走り回ることが減れば、当然この「天然の安定剤」は不足します。

ストレスホルモン「コルチゾール」の停滞

本来、人間はストレスを感じると体を動かしてそのエネルギーを発散するようにできています。

しかし、学校や塾でじっと座り続け、ストレスを身体的に発散できない子供の体内には、ストレスホルモンであるコルチゾールが溜まり続けます。

これが筋肉を硬直させ、神経を過敏にさせる原因です。

自律神経の「切り替え不全」

運動は、交感神経と副交感神経のスイッチを切り替える「訓練」でもあります。

思い切り動いて(交感神経)、その後ぐっすり休む(副交感神経)。

このサイクルが失われると、自律神経は常に「ON」のままフリーズし、体がキンキンに硬くなってしまうのです。

4. 鍼灸師の視点:体からアプローチする「心のケア」

子供の「心」に直接触れることはできません。

しかし、「体」を緩めることで「心」の余裕を作ることはできます。

当院で行う施術(小児はり等)は、体の余分な緊張を緩和することによって、以下のような変化を促します。

  1. 呼吸を深くする: 体が硬い子は呼吸が浅い。呼吸が深くなれば、脳に酸素が行き渡り、パニックになりにくくなります。

  2. 睡眠の質を上げる: 寝ている間に筋肉が緩むようになれば、翌日の「ストレス耐性」が劇的に向上します。

  3. 内臓の働きを整える: 東洋医学では「肝」の乱れが癇癪(怒り)に繋がると考えます。消化器系を整えることで、感情の起伏を穏やかにします。

5. ご家庭でできる「運動」のすすめ

「運動をさせなきゃ」と思うと、何かスポーツを習わせなければと考えがちですが、大切なのは「日常的な原始的な動き」です。

  • 雑巾がけ: 肩甲骨周りを使い、全身の連動性を高めます。

  • 木登りやアスレチック: 不安定な場所でバランスを取ることで、深層筋(インナーマッスル)が鍛えられ、神経が安定します。

  • 「本気」の追いかけっこ: 短時間でも心拍数を上げ、一気にエネルギーを放出させることが、心のデトックスになります。

まとめ

子供が急に暴れる、泣き叫ぶ等というのは、うまく言葉にできない子供からのSOSのサインである可能性があります。

 学校教育が安全を重視するあまり、子供たちが本来持っている「動きたい!」という本能を抑制してしまっている今、家庭や地域でいかに「体を解放してあげるか」が重要です。

もし、お子さんの体が驚くほど硬い、いつも肩が上がっている、最近寝つきが悪い等と感じたら、要注意です。

当院では、お一人おひとりの状態に合わせたアプローチで、お子さんの「ガチガチの体」を解きほぐし、親子ともに笑顔で過ごせるお手伝いをしております。

性格の問題だと一人で悩まず、一度相談にお越しください。


当院のご案内


院名スクナビコナ鍼灸院 奈良学園前
所在地〒631-0022
奈良市鶴舞西町2−22FUN2F
TELL070-8404-5297
受付時間10:00〜22:00
休診日毎週木曜日
診療項目はり/灸/美容鍼
駐車場有り(1台)
スクナビコナ鍼灸院駐車場イラスト最新版
アクセス近鉄学園前駅から徒歩10分
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