疲れは思考を鈍らせる|肩こりが生む慢性疲労感

・なんか最近集中できない
・頭がモヤモヤして考えが定まらない
この様な症状でお困りではないでしょうか?

「落ち込んだりするわけでないなし、うつ症状ではないと思うけど何が原因なんだろう?」

これ、肩こりからくる疲労感が原因となっている恐れがあるのです。

この記事では、肩こりがもたらす疲労感と思考の鈍化についてフォーカスしていきます。

肩こりは慢性化すると、認識できなくなる

現代人で肩こりを一度も感じたことがないという人はいません。

「いや、肩こったことがないという人はいるよ!」

という声が聞こえてきそうですが、そうではありません。

ほとんどの場合、「肩がこっていない」のではなく、「肩こりを認識できていない」のです。

では、これはなぜでしょうか?

脳の慣れと順応

人間の脳は、常に変化しない刺激に対しては、それを「通常の状態」として処理し、情報の優先順位を下げる性質があります

痛みの閾値の上昇:

常に弱い痛みや張り(肩こり)が続いていると、脳はその刺激を「緊急度の低いノイズ」として処理し始めます。

その結果、同じ強さの刺激でも「痛み」として認識されにくくなります(閾値が上がる)。

デフォルトの状態の書き換え:

肩こりのない状態が「ゼロ」ではなく、こっている状態が「新しいゼロ(デフォルト)」として脳に記憶されてしまいます。

この「新しいゼロ」からさらに悪化しない限り、脳は「異常なし」と判断してしまいます。

感覚野の疲弊:

肩や首の筋肉からの疲労信号が絶えず脳に送られ続けると、その情報を受け取る脳の感覚野が疲弊し、信号への感度が鈍くなります。

注意資源の配分(心理学的要素)

私たちは意識的に注意を向けられる情報量に限界があります。

生活の中での優先順位:

仕事、家事、人間関係など、日々発生する他の緊急度の高い情報(ストレス)に意識の大部分が使われます。

生命に関わらない慢性的な肩こりは、無意識のうちに「後回しにしても大丈夫な情報」として扱われ、認識されにくくなります

「考えないようにする」防衛:

特にデスクワークなどで、肩こりが仕事のストレスと密接に結びついている場合、その痛みや不快感を意識することはストレスを増大させます。

そのため、無意識的にその感覚を遮断しようとする防衛機制が働く可能性があると言われています。

「肩こり疲労」に伴う症状

肩こりを認識できなくなった頃に現れる症状としては、以下のようなものがあります。

  • 頭痛 (特に緊張型頭痛)
  • 眼精疲労 / 目の奥の痛み
  • めまい / ふらつき
  • 吐き気 / 嘔吐
  • 耳鳴り / 難聴
  • 手のしびれ / 腕の痛み
  • 背中の張り / 背部痛
  • 倦怠感 / 疲労感
  • 自律神経失調症状(イライラ、不眠、不安、冷えなど)
  • 集中力の低下 / 思考力の低下
  • 顎関節の不調(顎の痛み、口が開けにくいなど)

いわゆる、「自律神経の不調」として休息を申し渡される症状ばかりです。

ほとんどが、肩こりと関連づけられない様な症状ばかりではないでしょうか?

鍼灸やマッサージが有効と言われる理由

鍼灸というと、最近のSNSを見ていると、妙にスピリチュアルな内容だったり、太い鍼をグサグサ刺すような過激なものだったりすることが多いです。

本来鍼灸というのは「町の治療院」という位置付けで、肩こりや腰痛といった様なちょっとした体の不調の改善、または不調になる前に通っているものという位置付けでした。

スクナビコナ鍼灸院奈良学園前は、この様な昔の治療院のスタンスをもち、使用する施術も、古典鍼灸を踏襲したものです。

つまりは、しっかりと筋肉を揉んで緊張をとり、鍼を使ってそれを安定させる、といった内容です。

内容的には何も目新しいものはありませんが、堅実で即効性があるという点に優れています。

マッサージは筋肉の緊張の原因となっているトリガーポイントを的確に突いていきますので、体の芯まで響く様な気持ちよさが特徴です。

これだけでも肉体だけでなく精神的なリラックスを強制的に与えることができます。

脱力することが苦手な人にはうってつけの施術だと思います。

トリガーポイント施術の詳細に突いてはこちらの記事をご参照ください。

関連記事

更年期症状でよく言われる「不定愁訴」 これは 患者さん本人がさまざまな体調不良や不快感(愁訴)を訴えているにもかかわらず、病院で検査をしても、その症状を客観的に説明できる明確な病変や異常所見が見つからない状態 を指す言葉です。 […]

調子の悪い女性の写真

この施術は、慢性化で凝りを認識できなくなった脳に対し、
「あなたの体は今、非常に疲れている状態です」
という正確な信号を再認識させる行為でもあります。

体の芯に響くマッサージと、深部まで届く鍼で、あなたの「気づかない不調」を本来の「健康なゼロ」へと書き換える施術です。

 

終わりに

いかがだったでしょうか?

意外と、
「この症状って肩こりが原因だったんだ!」
ということは多いです。

当院ではこれまでにも
「肩はこってないんですよ」
とおっしゃる患者さんの不調を肩こり治療で改善させてきました。

もしこの記事に書いてあるような症状で、どこに行っても改善しなかった場合は、ぜひ一度お越しください。

LINEで気軽に無料相談WEBで今すぐ予約
「肩こりじゃないかも?」という方も歓迎です。
施術の合間に必ず返信いたします。
LINEで相談する

Webで予約する

24時間受付中。空き状況を確認してご予約ください。



当院のご案内


院名 スクナビコナ鍼灸院 奈良学園前
所在地 〒631-0022
奈良市鶴舞西町20201207−22FUN2階
TELL 070-8404-5297
受付時間 10:00〜22:00
休診日 不定休
診療項目 はり/灸/美容鍼
駐車場 有り(1台)
スクナビコナ鍼灸院駐車場イラスト
アクセス 近鉄学園前駅から徒歩10分
院の内観 内観写真はこちら
LINE連絡 公式LINEで相談する
WEBご予約 Webで予約する

 

MAP