MONTH

2026年10月

  • 2026年10月23日
  • 0件

経筋学考察#12  経筋篇の「寒・熱」は何を意味するのか――筋急・筋弛と古典医学の病態分類

はじめに 『黄帝内経・霊枢』の「経筋篇」には、経筋の病態を説明する記述として、次の一文があります。 「寒則反折筋急、熱則筋弛縱不收」 寒によって身体が反り返り、筋が拘急する。熱によって筋が弛緩し、収縮を保てなくなる、という意味です。 この記述を読むと、寒いと筋肉が縮み、熱いと筋肉が緩むという現象を説明しているように思えます。しかし、それだけでは古典の記述を十分に理解したことにはなりません。 経筋篇 […]

  • 2026年10月23日
  • 2026年10月23日
  • 0件

経筋学考察#11 経筋篇の「筋急・筋弛・反折」とは何か――『黄帝内経』が捉えた筋の異常と身体の姿勢

はじめに 『黄帝内経・霊枢』の「経筋篇」には、筋の異常を表す特徴的な言葉が登場します。 「筋急」「筋弛縦不収」「反折」。 これらは、筋が緊張して動きにくくなる状態、筋の緊張が失われて身体を支えられなくなる状態、身体が通常とは異なる方向へ屈曲する状態などを連想させます。 現代医学にも、筋緊張の異常、筋力低下、不随意運動、姿勢の異常といった概念があります。しかし、古典の表現と現代医学の用語が、そのまま […]

  • 2026年10月23日
  • 2026年10月23日
  • 0件

経筋学考察#10 経筋理論はいつ、どのように成立したのか――『黄帝内経』の成立史から考える

経筋理論はいつ、どのように成立したのか 経筋理論は、いつ、誰によって生み出されたのでしょうか? 『黄帝内経』に記されているため、古代の特定の医師が体系的に考案した理論のように見えるかもしれません。 しかし、文献の成立過程を調べると、そう単純には説明できません。 『黄帝内経』は、一人の著者が一時期に書き上げた本ではなく、異なる時代の医学的知識や思想が蓄積され、整理されてきた文献と考えられています。 […]

  • 2026年10月23日
  • 2026年10月23日
  • 0件

経筋学考察#9 経筋と経穴はどのような関係にあるのか――『霊枢』の「以痛為輸」から考える

1.はじめに――経筋の走行上に経穴があるのか 東洋医学では、十二経脈に沿って経穴が配置され、鍼灸治療に用いられています。 一方、『黄帝内経・霊枢』の「経筋篇」には、十二経筋の走行や病候とともに、治療部位の選択に関する記述があります。 そのなかでも重要なのが、次の言葉です。 以知為數,以痛為輸。 現代語では、おおむね「治療の反応を目安とし、痛む場所を輸とする」と理解できます。 この記述は、経筋の病に […]

  • 2026年10月23日
  • 0件

経筋学考察#8 経筋は現代医学のどの構造に近いのか――筋肉・腱・筋膜・神経から考える

1.はじめに――経筋は筋肉そのものなのか 東洋医学には、十二経脈に関連する筋の系統として「十二経筋」という考え方があります。 『黄帝内経・霊枢』の「経筋篇」には、足や手から始まる経筋の走行、身体の各部位で結びつく様子、そして痛みや筋のこわばり、運動制限などの病候が記されています。 これらの記述を現代医学の視点から読むと、筋肉や腱、筋膜、関節周囲の結合組織などを連想させる部分があります。 では、経筋 […]

  • 2026年10月23日
  • 0件

経筋学の考察#7 経筋篇における「結」とは何か――『黄帝内経』の原文と楊上善注から考える

1.はじめに――経筋篇に繰り返し登場する「結」 『黄帝内経・霊枢』の「経筋篇」には、十二経筋の走行を説明する際に、「結」という文字が繰り返し登場します。 たとえば、足太陽経筋については、次のように記されています。 足太陽之筋,起于小指之上,結于踝,邪上結于膝。 現代語に訳すと、次のような意味になります。 「足太陽の筋は足の小指の上から起こり、足関節のあたりで結び、斜め上方に進んで膝のあたりで結ぶ。 […]

  • 2026年10月23日
  • 2026年10月23日
  • 0件

経筋学考察#6 十二経筋の走行・結合部位・病候を比較する――『霊枢』経筋篇の原文から読み解く

はじめに 東洋医学の「経筋」は、十二経脈に対応する筋的なつながりを捉えた古典的な理論です。『黄帝内経・霊枢』の「経筋篇」には、十二経筋それぞれの走行、身体各部での結合、関連する症状、治療方法が記されています。 前回の記事では、十二経筋に共通する特徴として、手足の末端から身体各部へ広がる走行、「結」による要所の記述、分岐を伴う経路、痛みや拘縮などの病候を整理しました。 今回はさらに踏み込み、十二経筋 […]

  • 2026年10月23日
  • 0件

経筋学を考察する#5 十二経筋に共通する特徴とは何か――『霊枢』経筋篇から読み解く身体の連なり

はじめに 東洋医学には、身体の筋や腱、関節周囲のつながりを捉える「経筋(けいきん)」という考え方があります。 経筋は、『黄帝内経・霊枢』の「経筋篇」に記された理論です。 この篇では、手足の末端から身体の各部へと広がる十二経筋の走行と、それぞれに関連づけられた症状、治療方法が記述されています。 経筋について調べていくと、ある特徴に気づきます。 それは、身体を一つひとつの筋肉に分けて捉えるのではなく、 […]

  • 2026年10月23日
  • 2026年10月23日
  • 0件

経筋学の考察#4 腰痛を経筋から考える―腰・臀部・太もも・ふくらはぎのつながり

はじめに 腰痛があると、腰そのものに原因があると考えがちです。 しかし、腰の痛みに加えて臀部や太ももが張る、前かがみになると脚まで痛む、歩くとふくらはぎに違和感が出るといった症状が現れることもあります。 東洋医学の古典『黄帝内経・霊枢』の「経筋篇」には、腰や臀部、下肢の筋の痛みやこわばり、動かしにくさに関係する記述があります。 今回は、経筋の考え方を手掛かりに、腰痛を局所だけでなく、下肢の動きや症 […]

  • 2026年10月23日
  • 2026年10月23日
  • 0件

経筋学考察#3 肩こりを経筋から考える――首・背中・腕のつながり

はじめに 肩こりがあると、首や肩の筋肉ばかりに意識が向きがちです。 しかし、肩の動きには、肩甲骨や背中、胸郭、腕の筋肉なども関係しています。 首や肩がこるだけでなく、背中まで張る、腕を上げにくい、肩甲骨の周辺が痛む。 このような症状を経験したことはないでしょうか? 東洋医学の古典『黄帝内経・霊枢』の「経筋篇」には、肩や首のこわばり、痛み、動かしにくさに関する記述があります。 今回は、経筋の考え方を […]

>予約する

予約する

CTR IMG